今年の夏だけと考えてはならない
節電の夏。エコに夏を乗り切ろう。と一致団結している初夏の日本。デザイン界でもエコロジーに特化したグッドデザインも生まれて来ている。脱原発デモもあってか、もはや脱原発に反論する人もいない。エネルギー政策が不透明という懸念を含めてもなお、代替えなしの脱原発になんの異論もない。みんなが同じ方向をむいて精進していて、一部の「いやしかし、、」と議論を促すことを仕事としている方々も含めて、概ねよい流れだと思っているのは楽観的なぼくだけではないはず。
ただ、臨時的な義援から持続的な支援へとシフトしてきているこの時期に、デザイナーとして僕が考えることは、「日本人の新しい美意識」が芽生えようとしているのではないかということである。
日本特有の美意識の一つに「侘び・寂び」の概念があげられる。僕自身、留学時に「侘び・寂びとはどういったものか?」という問いを投げかけられた事があった。英語ではそれぞれ「侘び=imperfect」「寂び=patina」などと訳される。無骨で粗雑で不完全な状態や、時間経過で自然に劣化した状態を評価し、美しいと捉える概念がご存知、侘び寂びである。人間の歴史的価値を評価するアンティークとも違う日本特有のこの概念が生まれた経緯には、応仁の乱が一因となったと言われている。応仁の戦火で荒廃した町の人々が豪華なものよりも素朴だがそのなかに美しさを見出すことが出来たのは(禅宗や神道を信仰とする日本では)考えるに容易だろう。そして応仁に似たこの境遇のいま、侘び寂びの概念のような新概念が日本に生まれようとしているし、(希望的観測を込めて)生まれて欲しいと思っている。
先に秀逸なエコロジーデザインが生まれていると書いたが、秀逸なエコロジーについて考えなければならない。震災前のエコは、エコロジーとエコノミーの共存を1つの解として邁進してきた。この解は資本主義的で商業的な現在にすぐに浸透した。僕も素晴らしいことだなと賛同できた。でもよくよく考えてみると、優先順位がめちゃめちゃだということに気がつく。まず財布ありきで自然環境を利用するなんて目的と手法が間違っている。まず自然を敬い保全しようとしてはじめて副次的な経済欲に邁進するべきではないか。タイミング最悪の発言で誤報された石原都知事の「我欲」や、先日の村上春樹がバルセロナでのスピーチにある「効率(僕は合理主義と解釈した)」が人を惑わしてしまったのかもしれない。近代以降、ガラガラと音をたてて崩れてしまったのは神様や自然に対する敬意だったのかもしれない。
しかしこのめちゃめちゃな優先順位が正されるときがきている。エコロジーという概念は前提として不動の概念として扱われると思うし、そうならなくてはならない。その大前提があったうえで制作、製造してゆかれるべきだと思う。今年の夏だけと考えてはならない。もし原発エネルギーの代替えとなる案がないのであれば、それに見合う生活をしよう。エネルギーの消費ペースを少し落としても、僕たちは十分生活できるし生産できるのではないか。これは自粛しようということではなく、当然の事項であって、僕たちはそのなかでアクティブに生活するべきなのではないでしょうか。最期にもう一度、エコロジーはもはや大前提である。そのなかでより良いものづくりをしてゆこうという所存であります。
2011/06/23
クリエイターズマーケット
18日、19日と開催されたクリエイターズマーケットが無事に終了致しました。来て下さったみなさん、そして新しく出会えたみなさん、本当にありがとうございました。「1年前に買ったんです。」や「前に、ラシックで〜、、、。」などたくさんの声をかけて頂いて、本当に嬉しかったです。意外にも、建築アクセサリーを持っています。と声をかけて下さった方が数人みえて、ビックリ嬉しい気持ちでいっぱいでした。思い返せば1年ほど前、建築アクセサリーを作り始め、たくさんの思いを抱きながら作って来た作品達。その後、どうなっているのか気になっていたので、こんな風に、買って頂いた方にお会いしてお話できて、クリマに出て良かったなぁと思います。今回は、ブースも上手に組めて、お気に入りの空間が出来なのですが、カメラを忘れてしまって、、写真がないのが残念です。。。携帯で撮った写真はこちら。
先日制作した"vault"の模型を使用したインテリアのようなディスプレイ
桜の木から削りだした建築アクセサリーのためのディスプレイ
家型にカットされた窓からひょっこり顔を出す対面式の店舗空間
今回、クリマに出展されていたubdyという手作りの木のお皿を買ったのでご紹介します。1つ1つ、手で削り、ヤスリをかけて磨き上げるという、とっても手間のかかったお皿です。1日に2皿しか仕上げられないときもあるそう。手に持つと、凹凸になんだかとっても温かみを感じる、素敵なお皿。焼きたてのパンをのっけると蒸気を木が吸ってくれて、パンがカリカリサクサクのまま保てるそうです!
Sy用のおちょこ+下の皿はパン用の予定のプレート
2011/06/16
新作初公開
あめですね。先日、waxを紹介した建築アクセサリーが完成しました。その時も雨でした。最近、木工作業やペンキ塗りをする時に限って、予報に反して雨がふります。私、あめ女なのかな?と疑心暗鬼の毎日です。。。あめの影響でしょうか、水にまつわる石、ミルキーアクアマリンが今日はとっても輝いて見えます。たまには雨もいいですね。
あめですね。先日、waxを紹介した建築アクセサリーが完成しました。その時も雨でした。最近、木工作業やペンキ塗りをする時に限って、予報に反して雨がふります。私、あめ女なのかな?と疑心暗鬼の毎日です。。。あめの影響でしょうか、水にまつわる石、ミルキーアクアマリンが今日はとっても輝いて見えます。たまには雨もいいですね。
『roca agua』
ミルキーアクアマリンを使っています。天然石でクラックの入り方で、虹色にキラッと光りと綺麗です。
『roca azul 1』
グラデーションのあるサファイヤです。
『roca azul 2』
色の濃いラブラドライトです。ブルーやグリーンに浮かび上がるように光る石。宇宙のパワーを宿す石とされている石です。こちらは、少し大振りです。
他にも、フラワーシリーズでも10k yellow gold のチェーンに天然石を通したシンプルなネックレスを作りました。バックチャームにアカシアをぽつんと。
『アパタイト』
『サファイヤ・ミルキーアクアマリン』
どの石も、原石のようなカットで、1つ1つ形も色も異なります。石を選ぶ時も取り寄せして、何十個もある中から、時間をかけて選びました。組合せでも表情が変わって、とっても素敵です。見れば見るほど、綺麗な石の魅力に取り込まれていきます。
他にも建築リングなどの新作がクリエイターズマーケットに並びます。2日間とも、fillyjonkの2人は滞在していますので、是非、遊びに来て下さい。いろいろお話しましょう*
開催日 / 2011.6.18(土)、19(日)
時間 / 11:00〜18:00
場所 / ポートメッセなごや3号館
入場料 / 前売り1日券600円/2日券1000円
当日券800円 (小学生以下/大人一人につき2名まで無料)
2011/06/12
イベントのお知らせ
開催日 / 2011.6.18(土)、19(日)
時間 / 11:00〜18:00
場所 / ポートメッセなごや3号館
入場料 / 前売り1日券600円/2日券1000円
当日券800円 (小学生以下/大人一人につき2名まで無料)
昨年につづいて、6/18(Sat.)-19(Sun.)に開催されるクリエイターズマーケットvol.24に私たちフィリフヨンカも参加します。今回はアクセサリーショップのFuligoさんとして参加しますので、Fuligoの取り扱う個性的なアクセサリーとともにフィリフヨンカのアクセサリーが楽しめます。今回も空間制作に携わっており、一緒に店頭にならぶmazar be Brachaのお米にまつわる作品とフィリフヨンカの建築アクセサリーをイメージした空間となっております。ちなみに上の画像の水玉もよーく見るとお米です。会場のポートメッセの近くには最近オープンした鉄道リニア館もあってこちらもちょっと楽しみ。ぜひぜひおいでになってくださいませ。詳細は下記のとおりです。
開催日 / 2011.6.18(土)、19(日)
時間 / 11:00〜18:00
場所 / ポートメッセなごや3号館
入場料 / 前売り1日券600円/2日券1000円
当日券800円 (小学生以下/大人一人につき2名まで無料)
2011/06/07
2011/06/02
2011/05/31
table design "vault"
依頼いただいている家具のデザインです。依頼主さんの希望は「シャビィ」な雰囲気のあるテーブル。また新居であることで、ある程度のサイズの変動可能性を含めたデザインであることが求められた。
フィリフヨンカが提案したデザインは、ロマネスク様式の古い教会のようにアーチ(ヴォールト)が連続する空間あるテーブルです。現存するロマネスク教会は「シャビィ」な雰囲気のものが多いこともあって、ゴシックではなくロマネスクを選択した。かつてのキリスト教教会堂建築はこのヴォールトの開発以降、垂直性に信仰心をみいだして高層化の一途をたどった背景がある。または東アジアにも屋根裏や屋根部には神や祖先の霊魂が宿るという信仰があるなど、建築の上部空間にはさまざまな信仰がある。このテーブルにもヴォールトを用いることによって、その机上をなにか特別なものとして扱える意識が芽生えればと考えた。
またサイズの変動可能性のため、広い1枚のテーブルにするのではなく学習机サイズを2台用意し、長辺サイズと短辺サイズの2パターン、さらに1台で学習机サイズとして使用するパターンを用意した。2台を長辺または短辺で連続させたとき、ヴォールトの連続する様子が美しい。
依頼いただいている家具のデザインです。依頼主さんの希望は「シャビィ」な雰囲気のあるテーブル。また新居であることで、ある程度のサイズの変動可能性を含めたデザインであることが求められた。
フィリフヨンカが提案したデザインは、ロマネスク様式の古い教会のようにアーチ(ヴォールト)が連続する空間あるテーブルです。現存するロマネスク教会は「シャビィ」な雰囲気のものが多いこともあって、ゴシックではなくロマネスクを選択した。かつてのキリスト教教会堂建築はこのヴォールトの開発以降、垂直性に信仰心をみいだして高層化の一途をたどった背景がある。または東アジアにも屋根裏や屋根部には神や祖先の霊魂が宿るという信仰があるなど、建築の上部空間にはさまざまな信仰がある。このテーブルにもヴォールトを用いることによって、その机上をなにか特別なものとして扱える意識が芽生えればと考えた。
長辺くっつけver.
短辺くっつけver.
またサイズの変動可能性のため、広い1枚のテーブルにするのではなく学習机サイズを2台用意し、長辺サイズと短辺サイズの2パターン、さらに1台で学習机サイズとして使用するパターンを用意した。2台を長辺または短辺で連続させたとき、ヴォールトの連続する様子が美しい。
2011/05/28
展示会終了と義援金のご報告
ご報告が遅くなりましたが、Fuligo in LACHIC 「土の記憶」展、無事に終了しました。お越しいただいた皆様、本当にありがとうございます。mazar be BrachaさんとFillyjonkで共同制作した日干しレンガのお家にはたくさんの家主さんが決まりました。陶器のアクセサリーと合わせた売り上げの合計収益にあたる¥17,430-を、益子町の作家の復旧費用として下記のTATSUZO地震災害支援復興基金に寄付することに致します。義援金に関するご質問はinfo@fillyjonk.comまでご連絡ください。
---------------------------------------------------------------------
TATSUZO 地震災害復興基金 / 代表 筆谷淑子
〒321-4217 栃木県芳賀郡益子町益子4089-6
℡ 0285-72-0190
-------------------------------------------------------------------
フィリフヨンカは表現者として、破損した益子焼をアクセサリーや日干しレンガの家として再生できたこと、そして益子のことや復興の思いがたくさんの方に届き、共感いただいたことを本当に嬉しく幸せに思います。これからもフィリフヨンカなりの表現で、たくさんの思いを伝えていけたらと思っています。
ご報告が遅くなりましたが、Fuligo in LACHIC 「土の記憶」展、無事に終了しました。お越しいただいた皆様、本当にありがとうございます。mazar be BrachaさんとFillyjonkで共同制作した日干しレンガのお家にはたくさんの家主さんが決まりました。陶器のアクセサリーと合わせた売り上げの合計収益にあたる¥17,430-を、益子町の作家の復旧費用として下記のTATSUZO地震災害支援復興基金に寄付することに致します。義援金に関するご質問はinfo@fillyjonk.comまでご連絡ください。
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TATSUZO 地震災害復興基金 / 代表 筆谷淑子
〒321-4217 栃木県芳賀郡益子町益子4089-6
℡ 0285-72-0190
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フィリフヨンカは表現者として、破損した益子焼をアクセサリーや日干しレンガの家として再生できたこと、そして益子のことや復興の思いがたくさんの方に届き、共感いただいたことを本当に嬉しく幸せに思います。これからもフィリフヨンカなりの表現で、たくさんの思いを伝えていけたらと思っています。
2011/05/05
2011/04/30
ようやく春の訪れ、か?
4月上旬にmazar be Brachaのわださんのお宅にお邪魔しましたが、先週はわださんが名古屋に来てくださいました。写真はそのときいただいた「たらの芽」。頂いたときは蕾んでいた芽が、水に浸していたら少し開いてきました。そろそろ食べ頃かな。
たらの芽の採取時期は通常は桜の8分咲きが頃合いだそうですが、今年はもう5月もすぐそこにという季節になってしまった。何やら非常事態の延長戦を突きつけられているようで萎縮してしまいそうですが、このたらの芽たちの少しずつではあるが着実な生長している様子を観察していると元気が出ます。こんなときだからこそ、まず土中に根をはり、着実で誠実な生長をしていくべきなのではないでしょうか。
開催中のイベント「土の記憶」ではそんなメッセージも込めております。いままだまだ冷える日もありますので、あたたかくしてご来場くださいませ。会期は5月10日までです。皆様のご来場を楽しみにしております。
2011/04/28
イベントのお知らせ
Fuligo主催のイベントにFillyjonkも参加いたします。名古屋三越ラシックにて4月28日から5月10日の期間です。アクセサリーブランドmazar be BrachaとFillyjonkが展示会のコンセプト段階から展示空間、さらにはコラボアクセサリーまで共同で制作しました。また東日本大震災によって被災された益子焼作家の田村一さんの協力により、破損してしまった益子焼の欠片をアクセサリーとして再生させた作品も展示しております。なかなか深みのある展示会になっていると思います。是非いらしてください。
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Fuligo in LACHIC 7
"土の記憶"
2011年4月28日(水)~5月10日(火)
参加ブランド:
Fillyjonk
mazar be Bracha
armarium
cocoon
ELCAMI
GARA
jouer avec moa?
optoo
TORQUATA
今回のFuligo in LACHICは
アクセサリー・クウカン工房 “Fillyjonk” と
コンセプチュアルなアクセサリーブランド “mazar be Bracha” が
ディスプレイや限定作品を制作いたしました
土から生まれて土に還ること
そして記憶として積み重なること
そして当然のように繰り返すこと
陶器や金属や宝石もまた
土中で長い時間をかけて結晶したものです
わたしたちが何気なく消費しているすべてものに
自然への畏敬の気持ちを持ち続けていきたい
そんな思いを今回の展示会に込めています
地層のインスタレーションには
土に記された自然や人間の営みを表現し
クリエイターたちの個性的で生命力あるアクセサリーを展示しております
また東日本大震災に遭われた
栃木県の益子焼の窯元である田村一さんの多大なるご好意によって
破損した益子焼を譲り受け
今回、インスタレーションや益子焼のアクセサリーや
さらには日干し煉瓦の家として
mazar be Bracha + Fillyjonk の手で再生し
ラシック限定作品として展示しております
土の記憶に触れ
自然への畏敬の念を再度礎として
復興の力強い一歩となることを願っています
会場:LACHIC (ラシック)
名古屋市中区栄 3--6-1 ラシック5階クリエイトスペース
お問い合わせ:fuligo (フーリゴ)
名古屋市中区栄5丁目3-6 エルマノスビル2C
2011/04/17
高島合宿
「fuligo in LACHIC 2011,4,28〜2011,5,10,」に向けて、日干しレンガ造りをしました。私たちfillyjonkにとって、mazar be Brachaのデザイナーわださんとの出会いはとても刺激的でした。最初にご紹介して頂いてから、メールで案を出し合い、やりとりしている中で、「よし!見に行こう!」「よし!やってみよう!」とトントンと話がすすんでいき、2度目にお会いするときには諏訪への旅となり、3度目にはなんと、お宅に泊り込み合宿をする事になっていました。とてつもない行動力です。
和田さんのお家は、琵琶湖のすぐそば高島市にあります。朝早くから車に乗り込み、鼻歌まじりのドライブをして、高速を下りてしばらく行くと、、、「おぉ〜!」トンネルを抜けた瞬間、琵琶湖が広がる絶景を目に、テンションup!! 鼻歌も絶好調!そんなこんなでお家に到着。さっそく裏山へお邪魔して、日干しレンガの材料になる赤土を採って来ました。
「fuligo in LACHIC 2011,4,28〜2011,5,10,」に向けて、日干しレンガ造りをしました。私たちfillyjonkにとって、mazar be Brachaのデザイナーわださんとの出会いはとても刺激的でした。最初にご紹介して頂いてから、メールで案を出し合い、やりとりしている中で、「よし!見に行こう!」「よし!やってみよう!」とトントンと話がすすんでいき、2度目にお会いするときには諏訪への旅となり、3度目にはなんと、お宅に泊り込み合宿をする事になっていました。とてつもない行動力です。
和田さんのお家は、琵琶湖のすぐそば高島市にあります。朝早くから車に乗り込み、鼻歌まじりのドライブをして、高速を下りてしばらく行くと、、、「おぉ〜!」トンネルを抜けた瞬間、琵琶湖が広がる絶景を目に、テンションup!! 鼻歌も絶好調!そんなこんなでお家に到着。さっそく裏山へお邪魔して、日干しレンガの材料になる赤土を採って来ました。
ここは、わださん宅の番犬「月ちゃん」の散歩コース。お家から数分の距離にあります。土を採りに行くと言うから、山登りを覚悟していた私たちには、びっくりするくらい近くに、山の恩恵がありました。本日は月ちゃんも一緒に同行です。土は層になっており、黒い落葉が混ざった腐葉土の下から、赤い色の粘りけのある土が出て来て、木の根っこや、石をよけながら、土をほりほり。ゲジゲジまで出て来て、大奮闘です。土を掘っているすぐ横では、何やら月が夢中になっていました。
なんと月ちゃんは、一生懸命、なにかの骨にかぶりついていたのです。そこには、2頭の動物の白骨があったのです。少し大きめなのと小さいのと。この辺りでは、珍しくない光景だそう。よくみると、周りには、毛が散乱していました。何かに襲われたのか、綺麗に食べ尽くされた跡の様子。私は初めてこうゆう場所に出くわしたのですが、でも不思議とゾッとする事なく、なぜだか温かい空間でした。上を見上げると、この場所はちょうど高い木達の間から、温かい太陽の光がキラキラと差し込んでおり、幻想的な場所でした。私は可哀想というよりも、自然界の営みの一部を垣間見ることができたことに感動していました。まさに、この場所でも、記憶が残っていたわけです。
この美しい陶器は、益子焼。大振りなとっても綺麗な色の器で、存在感を放つ素敵な作品です。和田さんのお知り合いの陶芸作家である、田村一さんの作品です。ですが、実は東日本大震災で割れてしまったもの。写真は記録のため、ボンドで復元した状態です。この割れてしまった益子焼を、日干しレンガの中に埋め込みました。日干しレンガへ込める私たちのメッセージ(記憶)です。この器の他にも、お茶碗やお皿など、たくさんの割れてしまっていました。ものづくりをする同志として、田村さんの気持ちを考えると、胸が痛みます。きっと一生懸命に、大事に大事に作った器のはず。そんな重みのある器だからこそ、ここから何かの価値を生み出したいと思いました。(詳しくはわださんのブログを参照ください→http://blog.mazarbebracha.com/?eid=1069175)
さて、前置きが長くなりましたが、ようやく日干しレンガのお話です。
先ほど山から頂いてきた赤土から、小石を取り出し、ふるいにかけて、細かい粒状にします。そこに水をかけ、ねりねり、ねりねり、ねりねり、ねりねり、、、、これが、水分を吸って粘って重くて、冷たい。最初は泥パックだ♪とか言いながらこねていましたが、すぐに必死になりました。
こうして出来上がった粘土の中に、和田さんが採って来てくれた、琵琶湖の砂を混ぜました。琵琶湖の砂は、きめ細やかな砂で、さらさらとした綺麗な砂でした。
粘土の制作と同時に、レンガの型の制作もしました。レンガはかわいいお家の型にに仕上げます。レンガの型は試行錯誤しました。何度も作り直し、形をチェック。3人の知恵を絞って型が完成し、サンプルを作り、1日目が終了。
2日目にはひたすらお家造りです。1個づつ、丁寧に丁寧に型に粘土と益子焼をつめては抜き出して成形し、形を整えていきます。丁寧に丁寧に、気持ちをこめて。形が出来上がると、お日様に乾燥させます。この日は天気も良かったので、数時間後には色が変わり、レンガのように固くなってきました。そして出来上がったお家達を、わださんの畑に生えた力強い雑草たちの上に配置して、DM用の写真撮影をしました。なんだかカワイイ集落の出来上がりです。
帰って来てみると、びっくり! 私の腕にはくっきりと、腕まくりしていた日焼けの跡が残されていました。これは顔もヤバいのかと思いきや、ずっと下を向いてこねこねしていたので、顔は全く焼けていませんでした。頑張った手の記憶です。
「fuligo in LACHIC」では、この日干しレンガのお家達を並べます。そして、ただ今制作中の什器にも、この赤土と益子焼が使ってディスプレイします。さらには、割れた益子焼をポイントとしてあしらったネックレスやリングも制作しております。是非、実際に手に取って、この自然の恵みを感じて下さい。期間中、私は店頭に立っておりますので、高島合宿や日干しレンガ、益子焼についていろいろお話ができればいいなって思っています。お気軽に声をかけて下さいね。
2011/04/15
六甲ミーツ・アート「芸術散歩2011」
今秋、神戸で開催される六甲ミーツ・アート「芸術散歩2011」の公募にフィリフヨンカも参加しました。自然あふれる六甲山の魅力を伝えるという主旨の現代アートの祭典です。フィリフヨンカは「六甲おろし」という最も注目度の高いど真ん中の自然現象に着目し、「風を利用する」でも「風の視覚化」でもない、「風になりたい」という自然に対する憧憬や敬意の気持ちを表現しました。審査で通過できますように。。
今秋、神戸で開催される六甲ミーツ・アート「芸術散歩2011」の公募にフィリフヨンカも参加しました。自然あふれる六甲山の魅力を伝えるという主旨の現代アートの祭典です。フィリフヨンカは「六甲おろし」という最も注目度の高いど真ん中の自然現象に着目し、「風を利用する」でも「風の視覚化」でもない、「風になりたい」という自然に対する憧憬や敬意の気持ちを表現しました。審査で通過できますように。。
2011/03/20
2011/03/15
2011/03/10
諏訪を巡る旅
縄文文化は国家が存在していなかった時代の文化、等価交換(お金)の概念がない時代の文化。狩猟の文化であり、現在の神社神道ではない、プリミティブな神道が存在していた文化。その縄文文化に触れるため、長野県諏訪地方に行ってきました。諏訪大社をはじめとするこの地方は縄文文化がいまだに垣間見える聖地。実は前年にも茅野市には行ったので、今回2度目の訪問です。はじめに諏訪大社上社本宮へ行ったあと、茅野市美術館で展示されている藤森建築の見学に行きました。建築史家の藤森照信さんはこの地方生まれの方で、神長官守矢資料館や高過庵といった茅野市の建築を設計されています。前年はこの2つの建築を見学するための諏訪訪問でした。今回訪れた藤森建築は「空飛ぶ泥舟」です。3月末まで見学可能だということです。それ以降は神長官守矢資料館のあたりに移築されるそうです。
縄文文化は国家が存在していなかった時代の文化、等価交換(お金)の概念がない時代の文化。狩猟の文化であり、現在の神社神道ではない、プリミティブな神道が存在していた文化。その縄文文化に触れるため、長野県諏訪地方に行ってきました。諏訪大社をはじめとするこの地方は縄文文化がいまだに垣間見える聖地。実は前年にも茅野市には行ったので、今回2度目の訪問です。はじめに諏訪大社上社本宮へ行ったあと、茅野市美術館で展示されている藤森建築の見学に行きました。建築史家の藤森照信さんはこの地方生まれの方で、神長官守矢資料館や高過庵といった茅野市の建築を設計されています。前年はこの2つの建築を見学するための諏訪訪問でした。今回訪れた藤森建築は「空飛ぶ泥舟」です。3月末まで見学可能だということです。それ以降は神長官守矢資料館のあたりに移築されるそうです。
空飛ぶ泥舟は茶室建築ではありますが、狩猟時代の原始建築のようであり、未来のノアの箱船のようでもありました。過去と未来や、生と死のような二極が同時に存在している。縄文の考え方が根底にある諏訪だからこその建築であったように思えました。
このあと、茅野の町をぶらりと散策。湧きでた清水がせせらぐ水路や、古くからの蔵が現存している町をみながら、散在している神社を巡りました。道中、子孫生誕の儀式をしていた神社や、水路沿いの民家で地元の方と出会い、いろいろな諏訪のお話が聴けました。たくさん寄り道しながら向かったのは、「葛井神社」。「遠州のある池まで繋がっている」や「龍神の住処」と考えられている池がご神体とされている神社です。境内には屋根のかかった大樹があり、死にかかった大樹の上から接木して若い樹が伸びるその姿はまさに「死を内包している生」を語っているかのようでした。このあと茅野市民館(こちらは日本建築学会賞)内にある図書室で諏訪地方の言い伝えや童話を読みあさり、この地の文化に触れました。「葛井の池」や「八ヶ岳と富士山」など地元の童話は非常に興味深く、こういった信仰は人を豊かにし、文化となると思えました。
2011/03/04
2011/03/01
建築アクセサリー受注会「注文住宅」開催中
名古屋のアクセサリーショップのFuligo(フーリゴ)で、フィリフヨンカの建築アクセサリー受注会「注文住宅」開催中であります。会場では受注時の資料として「建築装身具設計資料集」を設置しております。執筆、編集、装丁、すべてフィリフヨンカです。建築アクセサリーのコンセプトから、形態と象徴についての論考が掲載されています。「こんなんどですか」という方、是非ともご指導お願い致します。第二版、第三版と更新してゆく所存でありますので、参考にさせて頂きたいです。と、このように作られて学ばれて語られる受注会となっております。期日は3/24まで。皆様、是非いらして下さい!
名古屋のアクセサリーショップのFuligo(フーリゴ)で、フィリフヨンカの建築アクセサリー受注会「注文住宅」開催中であります。会場では受注時の資料として「建築装身具設計資料集」を設置しております。執筆、編集、装丁、すべてフィリフヨンカです。建築アクセサリーのコンセプトから、形態と象徴についての論考が掲載されています。「こんなんどですか」という方、是非ともご指導お願い致します。第二版、第三版と更新してゆく所存でありますので、参考にさせて頂きたいです。と、このように作られて学ばれて語られる受注会となっております。期日は3/24まで。皆様、是非いらして下さい!
樹上建築などなど
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