高島合宿
「fuligo in LACHIC 2011,4,28〜2011,5,10,」に向けて、日干しレンガ造りをしました。私たちfillyjonkにとって、mazar be Brachaのデザイナーわださんとの出会いはとても刺激的でした。最初にご紹介して頂いてから、メールで案を出し合い、やりとりしている中で、「よし!見に行こう!」「よし!やってみよう!」とトントンと話がすすんでいき、2度目にお会いするときには諏訪への旅となり、3度目にはなんと、お宅に泊り込み合宿をする事になっていました。とてつもない行動力です。
和田さんのお家は、琵琶湖のすぐそば高島市にあります。朝早くから車に乗り込み、鼻歌まじりのドライブをして、高速を下りてしばらく行くと、、、「おぉ〜!」トンネルを抜けた瞬間、琵琶湖が広がる絶景を目に、テンションup!! 鼻歌も絶好調!そんなこんなでお家に到着。さっそく裏山へお邪魔して、日干しレンガの材料になる赤土を採って来ました。
ここは、わださん宅の番犬「月ちゃん」の散歩コース。お家から数分の距離にあります。土を採りに行くと言うから、山登りを覚悟していた私たちには、びっくりするくらい近くに、山の恩恵がありました。本日は月ちゃんも一緒に同行です。土は層になっており、黒い落葉が混ざった腐葉土の下から、赤い色の粘りけのある土が出て来て、木の根っこや、石をよけながら、土をほりほり。ゲジゲジまで出て来て、大奮闘です。土を掘っているすぐ横では、何やら月が夢中になっていました。
なんと月ちゃんは、一生懸命、なにかの骨にかぶりついていたのです。そこには、2頭の動物の白骨があったのです。少し大きめなのと小さいのと。この辺りでは、珍しくない光景だそう。よくみると、周りには、毛が散乱していました。何かに襲われたのか、綺麗に食べ尽くされた跡の様子。私は初めてこうゆう場所に出くわしたのですが、でも不思議とゾッとする事なく、なぜだか温かい空間でした。上を見上げると、この場所はちょうど高い木達の間から、温かい太陽の光がキラキラと差し込んでおり、幻想的な場所でした。私は可哀想というよりも、自然界の営みの一部を垣間見ることができたことに感動していました。まさに、この場所でも、記憶が残っていたわけです。
この美しい陶器は、益子焼。大振りなとっても綺麗な色の器で、存在感を放つ素敵な作品です。和田さんのお知り合いの陶芸作家である、田村一さんの作品です。ですが、実は東日本大震災で割れてしまったもの。写真は記録のため、ボンドで復元した状態です。この割れてしまった益子焼を、日干しレンガの中に埋め込みました。日干しレンガへ込める私たちのメッセージ(記憶)です。この器の他にも、お茶碗やお皿など、たくさんの割れてしまっていました。ものづくりをする同志として、田村さんの気持ちを考えると、胸が痛みます。きっと一生懸命に、大事に大事に作った器のはず。そんな重みのある器だからこそ、ここから何かの価値を生み出したいと思いました。(詳しくはわださんのブログを参照ください→http://blog.mazarbebracha.com/?eid=1069175)
さて、前置きが長くなりましたが、ようやく日干しレンガのお話です。
先ほど山から頂いてきた赤土から、小石を取り出し、ふるいにかけて、細かい粒状にします。そこに水をかけ、ねりねり、ねりねり、ねりねり、ねりねり、、、、これが、水分を吸って粘って重くて、冷たい。最初は泥パックだ♪とか言いながらこねていましたが、すぐに必死になりました。
こうして出来上がった粘土の中に、和田さんが採って来てくれた、琵琶湖の砂を混ぜました。琵琶湖の砂は、きめ細やかな砂で、さらさらとした綺麗な砂でした。
粘土の制作と同時に、レンガの型の制作もしました。レンガはかわいいお家の型にに仕上げます。レンガの型は試行錯誤しました。何度も作り直し、形をチェック。3人の知恵を絞って型が完成し、サンプルを作り、1日目が終了。
2日目にはひたすらお家造りです。1個づつ、丁寧に丁寧に型に粘土と益子焼をつめては抜き出して成形し、形を整えていきます。丁寧に丁寧に、気持ちをこめて。形が出来上がると、お日様に乾燥させます。この日は天気も良かったので、数時間後には色が変わり、レンガのように固くなってきました。そして出来上がったお家達を、わださんの畑に生えた力強い雑草たちの上に配置して、DM用の写真撮影をしました。なんだかカワイイ集落の出来上がりです。
帰って来てみると、びっくり! 私の腕にはくっきりと、腕まくりしていた日焼けの跡が残されていました。これは顔もヤバいのかと思いきや、ずっと下を向いてこねこねしていたので、顔は全く焼けていませんでした。頑張った手の記憶です。
「fuligo in LACHIC」では、この日干しレンガのお家達を並べます。そして、ただ今制作中の什器にも、この赤土と益子焼が使ってディスプレイします。さらには、割れた益子焼をポイントとしてあしらったネックレスやリングも制作しております。是非、実際に手に取って、この自然の恵みを感じて下さい。期間中、私は店頭に立っておりますので、高島合宿や日干しレンガ、益子焼についていろいろお話ができればいいなって思っています。お気軽に声をかけて下さいね。